読書会の記録(18.7~19.12)

埼玉県大里郡寄居町で開催した読書会の記録です。

第5回読書会 萩原朔太郎『猫町』無事終了いたしました。

第5回読書会 萩原朔太郎猫町』無事終了いたしました。

5名の方にお集まりいただきました。

今回は参加者の方より、開催場所の本屋「ネコオドル」にちなんでの推せん本です。

まず自己紹介にて、『猫町』に関しての質問を2つ。

①幻覚の体験や、「異界」を感じたことはありますか?
②トリップできる/酩酊できる嗜み(例:お酒、甘味、ジョギング、楽器、温泉、等)はありますか?

①について、突飛すぎる質問かなあ・・・と少々不安だったのですが、非常に楽しかったです。山の中に突如現れたお洒落な街、黒猫の集団、霊的体験、等々、興味深い体験談を聴かせていただきました。

②でも、お酒や音楽、津軽三味線や宝塚・・・皆様様々にトリップされていました。

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続いて『猫町』を章ごとに朗読し、感想を交換。

そして萩原朔太郎の詩を音読、
萩原朔太郎本人朗読の詩、萩原朔太郎作曲「機織る乙女」を鑑賞していきました。

朔太郎本人の声に、驚きの声があがりました。想像と現実とは、違うものなのですね。

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最後に、「ネコオドル」店長様より、店名の由来をお話いただきました。

これがとっても可愛らしく、ププっと笑えて、中々感動的な猫のお話なのです!!私は初めて聴いたときに非常に興奮いたしました。

寄居の少林寺に伝わる話だそうです。

店長様のお話は物語をすべて覚えてお話する「ストーリーテリング」という方式で、まるで子供時代に戻ったような感覚で聴きました。

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【皆様に感想を記入いただきました。】
(アルファベット順)


H.S
猫のたくさんいる街には行ってみたいけど、猫の姿をした人間がいる街には(人の姿をした猫?)行きたくないなあ・・・。

K
同じ一つの現象の「秘密の裏側」という見方が印象的でした。犬街もありそうな気がしました。

M.M
ち密な、厳格な表現・文体であるが幻覚・妄想のたまものだと思います。

M.S
世界は、目で見て、耳で聞いて・・・の、五感だけではないのかも・・・?

N
・猫たちは猫町に住んで楽しくくらしているのでしょうか。何を話しているのでしょう。知りたいです。
・朔太郎は猫が好きなのか、そうでもないのか・・・?


参加くださった皆様、ありがとうございました!
次回はゴーゴリ『外套』です。