漱石山房記念館に行ってきました
場所は東京の早稲田、川越読書旅団様のお出かけ企画です。
ここ最近、『こころ』を再び読んでしみじみとしていたため、とても楽しみにしていました。
隅々まで洗練されていました
まず驚いたのは、非常に洗練された建物だということです。
外観もさることながら、窓際で本が読めるように作られているカフェの雰囲気や、買い物袋に印刷されている、さり気ない猫など、細かいところまでコンセプトが行き届いていました。
チケットを買って、観覧へ。
この記念館は、漱石が住んでいたところだそうで、書斎などを忠実に再現していました。
2階に上がると、漱石の小説中の文章が一文ずつ絵画のようにパネルに並べられていたのですが、本で読むのとはまた違って心に響いてきて、こういう読書体験もあるのか!と発見でした。
「金やん」
夏目漱石の門下生の鈴木三重吉の特別展をやっていたのですが、三重吉が手紙で漱石のことを「金やん」と読んでいて、何だか笑ってしまいました。
しかも、漱石に会う前から「金やん」と読んでいたみたいで。憧れの先輩をそんな風に呼ぶってどんな神経なんだろう?よっぽど人懐っこいのかしら…と思いました。
意外と小柄だった漱石
驚いたのが、漱石の身長です。等身大パネルがあったのですが、158㎝でした。最初、縮小版かなと思ったくらい。100年前は、日本人は小さかったのですね。でもきっと、漱石は大きく見えたのだろうなあ…
念願の空也もなか
漱石のお気に入りのお菓子、「空也もなか」をカフェで食べることができました。
つくづく思うのですが、あんこって美味しいですよね。
自分の読書会で、このもなかを調達したいと思っているのですが、店があるのが銀座で遠いので、なかなか実現しません。
いつか参加者の方と、このもなかを食べながら漱石作品を読みたいなと思っています。
カフェには他にも色々なお菓子が売っていて、漱石お気に入りの干し柿、ジャム、「胃に優しい」笹のメレンゲなど、すべて漱石にちなんだものでした。
またじっくり訪れたい、素敵な記念館でした。