向田邦子『思い出トランプ』読書会、無事終了いたしました。
向田邦子『思い出トランプ』読書会を開催しました。
5名の方にお集まりいただきました。ありがとうございます!
下記、皆様の感想です。
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M.K
昭和の家族、時代を感じました。
短い文章の中に濃い人間模様が描かれていて、巧いなと感服しました。
若干ホラー。
M.M
向田さんのこの小説、ほぼ私の少年時代である。家族が固くあり、また、貧しい時代であったが、夢もある「三丁目の夕日」時代である。
反面、人間の本能のままの、規制の無いなんでもありの、スキャンダラスな時代でもあった。
「思い出トランプ」は、その日常描写が面白く、想像もたくましくしてくれた。
M.S
家族や夫婦のリアルな秘密を沢山垣間見てハラハラしました。
他人どうしが家族になるんだなあ…と実感。
N
人は皆、心の中にだれにも言えない秘密を持っているのかな、と思いました。
男女関係の描写が、激しさを感じない分、どこかもの哀しい感じがしました。
S
隣の家の秘密をぬすみ見てしまったような感覚。
昭和を感じた。奔放で、だけどどこか息苦しい。
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今回の課題本は、参加者の方のリクエストでした。
向田邦子が飛行機事故で亡くなる直前の短編集で、家族や夫婦を題材にしています。
結構えぐいエピソードもあって、どんな感想が出てくるのかな…と期待と不安があったのですが、皆様それぞれに響くところがあったようで、お話を聞くのがとても楽しかったです。
あがった話題は、
・夫婦間で、みなまで言わず、心に秘めておく感じは今の時代とは違う。
・秘密めいたものを持っている美しさ
・お妾さんが当たり前にいた時代…男の勲章!?女性の経済状況もあってのこと
・女の人の動物/生物としての強さ
・コンプライアンス的にアウトな内容
・向田邦子はホームドラマのイメージだったが、「思い出トランプ」は裏の部分、陰のある感じ
・「かわうそ」の厚子が怖い…
などでした。
今回はまちタネ!内の「ネコオドル」様での最終開催となりました。
会場を快く貸して下さった店主さま、ありがとうございます!!
「ネコオドル」は、また新たな場所で始められるそうです。
次回は8/25(日)14時~ ヘミングウェイ『老人と海』です。
会場は近日決定予定です。
すでにお申込みをいただいている参加者の方には、会場決定次第、私からメールをいたします。