夏目漱石『こころ』を課題本にしたわけ
なぜ課題本を夏目漱石『こころ』にしたかと言うと、
色々な読み方が出来そうな小説だからです。
この間、とある読書会で参加者の方と『こころ』の話になりました。
その時にその方が、
「私は、先生はお嬢さんを本当の意味で好きではなかったのだと思う」
と仰っていまして。
先生のお嬢さんへの想いは、Kへのライバル心ゆえの事で、お嬢さんへの心からの気持ちでは無いのではないか、との事。
なるほど、そういう捉え方も出来るのか!!と目から鱗が落ちました。
私が全く思い付かない考え方だったので、きっとこの小説は読む人それぞれに色んな事を訴えてくれのだろうな・・・
と感じ、もっともっと、色んな人の感想が聴きたい・・・!と思ったので、今回の課題本にしました。
それと、『こころ』は教科書などで触れる機会が多く、皆様何かしらの形で既に読んでいたり、お持ちだったりするのではないかな?
とも思いましたので、選びました。
色々な感想が聞けるといいな、と思います。